F1五輪観戦記

F1を中心に、五輪なども取り上げるスポーツ観戦記です

2022-02-01から1ヶ月間の記事一覧

羽生結弦の4回転アクセル練習

羽生選手の練習の様子 Instagramに羽生結弦選手の4回転アクセルの練習風景の動画が投稿されている。ジャンプの練習にこんな器具を使うことを初めて知った。 ハーネスの補助があるとはいえ4回転半ジャンプが決まっている。スピンと着地のなんと美しいことか。…

北京五輪の閉会式——東京2020と北京2022を振り返って

北京五輪の閉会式 北京オリンピックが終わる。 開会式ではウイグル人の選手が聖火ランナーの最終走者を務め、「やりやがった! ウイグル問題を取り繕う政治アピールだ!」とも思った。 一方、閉会式はLEDや床面の映像による演出が華を添えるものの、全体的に…

フィギュアスケートエキシビション、華やかさの陰に儚さも

女子シングル金メダルのシェルバコワ 16日間(競技期間としては18日間)の北京五輪がもうすぐ終わる。 私としては朝10時からのカーリング女子決勝、日本対イギリス戦がクライマックスだった。普段は絶対目が覚めない日曜の朝10時。しかも前日は出社のうえに…

クロスカントリーの「レジェンド」石田正子の激走

クロスカントリーの大ベテラン、石田正子 今回の五輪で、案外観戦する機会が多かったのはクロスカントリースキーだった。ただしクロスカントリー単体だけではなく、バイアスロンやノルディック複合の後半クロスカントリーも含むのだが。 大陸東側の北京は気…

ようやくじっくり観戦できた、そり競技——ボブスレー、リュージュ、スケルトン

今回の五輪で、そり競技のテレビ中継は少なかった。リュージュ、スケルトンの放送はなく(ネットでは見られる)、日程の終盤でボブスレーが放送された。 ボブスレー4人乗り男子で優勝したドイツ ドイツが圧倒的に強かった男子ボブスレー ボブスレーの4人乗…

経験の差が出た日本とイギリス——カーリング女子決勝戦

銀メダルを獲得したカーリング日本代表、ロコ・ソラーレ 経験の差が出た。そんな決勝戦だった。 日本のロコ・ソラーレは氷の滑り方、曲がり方が読みがわずかに狂う場面が目立つ一方、イギリスはその隙を一切見逃さなかった。日本チームは前回五輪の銅メダリ…

どうしちゃったの?スイス!?——カーリング女子3位決定戦

途中から試合を見ていたが、まさかこんな感想になると思わなかった。 スイス対スウェーデンの3位決定戦。リーグ戦で8勝1敗で首位だったのはスイスだが、そのスイスに唯一土を付けたのはスウェーデンで、これが決勝戦の組み合わせでもおかしくなかった。 …

高木菜那転倒 スケート女子マススタート予選

ぐわぁ、またも。 15人の枠をかけた予選レース第2組で、1位でのゴールが見えたなかでの転倒。あの最終コーナーには悪魔でも棲んでいるのか。 もともとマススタートはアクシデントが付き物だし、これが個人種目で、団体戦のような責任を背負い込む必要がない…

「いつものロコ・ソラーレ」が決勝進出!——カーリング女子準決勝、日本vsスイス

強敵スイスを破って決勝進出を決めたロコ・ソラーレ 試合前、「いつものロコ・ソラーレが帰ってきた!」と思った。 試合前の選手紹介のとき、いつものように陽気に手を振る彼女たちの姿があった。前日の「ジャイアンにボコボコに殴られたのび太のような泣き…

ロコ・ソラーレ、スイスを破り決勝進出! カーリング女子

やった~!ロコ・ソラーレ、決勝進出おめでとう!!!

日本、一挙4点! カーリング女子準決勝

やった!第5エンドで日本がスイスから一挙4点! 昨日の予選リーグ最終戦の第8エンドでスイスのペーツに決められた3点のミラクルショットを見事にやり返した!!!

誰も幸せにならなかったロシア女子フィギュア3人娘

ワリエワを詰問するコーチのドゥトベリーゼ氏 女子フィギュアスケートのロシア(ROC)チームの舞台裏を知って驚いた。 ジャンプで何度もミスし、精神が壊れかかった状態で最終滑走の演技を終えたワリエワを待ち受けていたのは、コーチからの慰めではなく叱責…

壊された操り人形のように——フィギュアスケート女子、ワリエワ

最終滑走で演技を終えたワリエワと、コーチのドゥトベリーゼ氏(左) なんて悲しい4分間だろう——。フィギュアスケート女子フリープログラムの最終滑走者、カミラ・ワリエワの演技だ。 赤い手袋が印象的な衣装と裏腹に、動きが硬いことはすぐに分かった。冒頭…

ロシア選手の美しくも儚い4回転ジャンプ——銀トゥルソワと金シェルバコワ

女子フィギュアスケートで金メダルを獲得したシェルバコワ 『本当の順位』が決まるのは競技後のドーピング検査が終わってから——。そんな先入観を抱きながらの観戦となったが、ロシア(ROC:ロシアオリンピック委員会)選手の4回転ジャンプには度肝を抜かれた…

団体銅メダル!——ノルディック複合

団体はメダルは厳しいだろうなぁ。 と思っていたら、団体でも日本が銅メダル! アンカーのオーストリア vs 日本 vs ドイツの駆け引きは面白かった! 最後、ノーマルヒルでもまくったドイツのガイガーが有利かと思ったけど、山本選手はオーストリアを前に出し…

ロコ・ソラーレ、ベスト4に!(書き直し)

スイス戦は完敗だった。 ただ、技術よりもメンタルの差で負けた感がある。序盤は拮抗したが、エンドが進むにつれて藤澤選手のショットが決まらなくなり、ガチガチになったのが伝わってきた。 その心情が全員に伝わり、滑り方や曲がり方の読み違いが相次いだ…

ロコ・ソラーレに奇跡!

まさに奇跡が起きた。ジグソーパズルのピースをはめるような予選リーグの結果になるとは。 あれだけ日本を完膚なきまでに叩き潰した韓国が負けるとは。予選リーグは過酷だ。 日本の決勝トーナメントの初戦は今日と同じくスイス戦になる。 今日は技術よりも、…

ロコ・ソラーレ、スイスに完敗!——カーリング女子

カーリング女子予選リーグ最終戦、日本対スイス。 残念ながら、「完敗」と言っていい内容だろう。 ショットの精度は序盤は拮抗していた。日本のショットも予想より曲がったりしたが、相手のフォース、アリーナ・ペイツもドローショットが決して決まったわけ…

ロコ・ソラーレ勝利!5勝3敗にーーカーリング女子アメリカ戦

ロコ・ソラーレ勝利!これで自力での予選リーグ突破が見えてきた! 今回の勝負は互いに4勝同士で迎えたが、米国は4勝4敗で日本戦に負けると予選リーグ敗退が決まる。日本は4勝3敗で米国に負けても予選通過の可能性は残るが、最終戦の相手が強敵スイスである…

F1 70年、最強ドライバーと最強チーム(1)

2020年8月にF1ニュースサイトでF1史上ベストドライバー3人と、最強チーム3つを選ぶ、という企画があり、自分なりに選出してみた。そのためこの記事は2020年8月時点での視点である。 まずドライバー編。 自分のベストドライバーの選択基準は下記を重視した。 …

F1 70年、最強ドライバーと最強チーム(2)

「1.ドライバー編」と同様、2020年にF1の70周年を記念してニュースサイトで投票が行われた最強チームベスト3を考えてみた。記述は2020年8月時点のもの。 メルセデスAMG(パワーユニット制の2014〜)フェラーリ(シューマッハ時代の1996〜2006)マクラーレン…

女子カーリング日本-アメリカ戦を前に

ここまでの予選リーグ、絵に描いたような激戦だ。 イギリスと中国の対日本戦の試合を見ていると、なんでイギリスが中国に4-8で負けたのか理解できないくらいなのだが。 4勝3敗のカナダが残りの中国、デンマーク戦で連敗するとは考えづらく、4勝4敗のイギ…

渡部暁斗選手、惜しい!銅メダル——ノルディック複合ラージヒル

銅メダルの渡部暁斗(左手前)、右の金メダルのグローバクまで0.6秒差。写真の左の外側には銀メダルの選手がいる ぎゃぁぁぁぁ!! ゴール直前まで渡部暁斗選手の金メダルもありうると思ったので、本当に残念! 前回五輪では最終盤に引き離された銀メダルだ…

スピードスケート女子パシュート、ゴール直前のアクシデントで金メダルならず

女子パシュート 結果を知ってから後からリプレーで競技の様子を見た。日本がリードしつつも次第にカナダに詰められる接戦で、高木菜那選手が前を滑る佐藤彩乃選手のお尻を押して加速させようとする動きの中での転倒で、攻めたうえでのアクシデントだと思った…

2021年のF1罰則規定で、89年鈴鹿のセナ・プロストの接触が起きていたら

89年F1日本グランプリのリピート放送中に、5chのスレでセナのシケイン不通過による失格(のちに失格理由は「押し掛け」に変更)について、『今ならペナポイント+罰金位かね?』とのコメントがあった。 それを受けて、頭の体操で現在の規定でセナ・プロの接触…

ロコ・ソラーレ大逆転! 女子カーリング予選リーグ日本vsデンマーク

ただの感想になってしまうが、第10エンドの藤澤五月さんのラストショットには痺れた! デンマークのスキップ、デュポンのショットの正確性がずば抜けていただけに、第10エンドで逆転の目があるとは思わなかった。 デュポンの最終ショットがわずかに思惑と外…

平野歩夢選手インタビューを聞いて

NHKの番組で、男子スノーボードハーフパイプで金メダルを獲得した平野歩夢選手のインタビューが放送された。 2回目の滑走で得点が2位にとどまったことについては「何でこんな低い点数なんだろうと、怒りを抑えられなかった」と語っていた。平野選手がここま…

平野歩夢選手、悲願の金メダル獲得! スノーボード・ハーフパイプ男子決勝

平野歩夢選手、悲願の金メダル獲得 2本目の段階で「これはトップじゃないの?」と思う滑りでしたが、2本目2位だったからこそ、3本目でより完璧な1440トリプルコーク、より高いエア、より完璧な着地、そして最後の長時間のテールグラブが見られたのだと思いま…

ケガ覚悟の片足着氷・羽生選手の4回転半ジャンプ

羽生選手の4回転半の転倒は、「何がなんでも片足着地で成功させる」との決意で、ケガ覚悟のリスクを取って、両足着地の安全装置をかなぐり捨てて片足で着氷し、結果転倒した、との動きに見受けられた。 羽生選手のクワッドアクセル。ほぼ4回転半回って片足…

皇帝の願いが受け継がれた、羽生結弦の4回転半ジャンプ・男子フィギュア フリー

羽生結弦(左)とエフゲニー・プルシェンコ 2014年のソチ五輪で当時のフィギュア界の皇帝・プルシェンコが腰の故障(文字通り腰に埋め込まれた金属ボルトの故障!)で個人戦を棄権し、入れ替わるように羽生結弦選手が優勝したとき、プルシェンコが「ユズルは…